日本銀行が2016年に実施した『金融リテラシー調査』で、山梨県は正答率が48,7%で全国47都道府県中最下位でした。
山梨県民は、振り込め詐欺などの金融トラブル被害の経験者の割合で、11%となり全国47都道府県中最下位でした。
山梨県民は、金融トラブルの相談窓口を知っている人の割合も、67,7%と全国47都道府県中最下位でした。
山梨県民は、1ヶ月の家庭支出を把握している人の割合は、70,1%で全国47都道府県中40位と低い位置でした。
山梨県民は、期日に遅れずに支払いをする人の割合も、78%と全国47都道府県中最下位でした。
山梨県民は、金融商品の運用で、他社商品と比較した人の割合も、51,4%で全国47都道府県中44位でした。
金融リテラシーとは、金融に関する情報や知識の活用能力のことです。
『金融リテラシー調査』の実施概要は、18歳から79歳までの全国2万5000人を対象にした25問の正誤問題です。
※2016年日本銀行実施、金融リテラシー調査
『金融リテラシー調査』の正答率ランキングに、県別の収入ランキングを加味して、金持ち県民・貧乏県民のランキングを算出しました。
※プレジデントオンライン、http://president.jp/articles/-/22713
沖縄県、青森県、長崎県がワースト3となりました。
沖縄県は、金融リテラシー調査の正誤問題正答率で46位。全国で下から2番目に金融知識がない県という結果でした。また沖縄は、緊急時に備えた資金を確保している人の割合で最下位。沖縄には『門中』と呼ばれる父系の血縁集団があり、互助組織としての役割を担っているとのことです。困ったときは親類縁者に頼れるため、金を貯めたり殖やしたりすることには興味が薄いのかもしれません。また沖縄は、消費者ローンを利用している人の割合が全国トップ。なのに、請求書の期日に遅れずに支払いをする人の割合も44位とかなり低い。細かいことは、なんくるないさー(なんとかなるさ)と笑い飛ばしてしまう明るい県民性とのことでした。
金持ち県民トップ3に輝いたのは福井県、静岡県、愛知県。
福井県は、年収ランキングで全国2位。正誤問題正答率で6位と好成績。金融知識に自信を持っている人の割合は8位、お金について長期計画を立てる人の割合も全国トップでした。越前商人の伝統があり、県民みんなカネ儲けが大好き。商才に長けるあまり、古くは越前詐欺と揶揄されたほどとのこと。地道に稼ぐよりも効率的に利益を追求するアントレプレナーの気風が根強く残り、帝国データバンクの調べによれば人口10万人あたりの社長輩出数で34年連続全国トップを誇るそうです。
山梨県は『金融リテラシー調査』で正答率が全国最下位。金融トラブルの経験者の割合でも全国ワーストであり、お金に弱い県の烙印を押された格好でした。しかし山梨といえば甲州商人、むしろお金にはうるさいのではないかと感じますが『無尽』の影響があるとのことです。無尽とは、月1回程度集まり食事やゴルフをするグループのことで、金銭の互助組織を兼ねています。山梨では無尽に入っていないと選挙にも当選しないとも言われています。沖縄にせよ、山梨にせよ、相互助け合いの精神が根付いている県で、金融リテラシーが低いとは皮肉な話になりました。
※プレジデントオンライン、http://president.jp/articles/-/22713
2018年世界幸福度調査(米国の世論調査会社ギャラップ・インターナショナルとWINによる共同調査)
1位フィジー(92)
2位コロンビア(87)
3位フィリピン(84)
4位メキシコ(82)
5位ベトナム(77)
18位日本(54)※昨年は25位
25位アメリカ、ロシア(50)
35位フランス(43)
37位イギリス、イタリア、韓国(42)41位 ドイツ(38)
カッコ内の数字は純粋幸福度(「幸福を感じている人の比率」-「不幸を感じている人の比率」)
2016年47都道府県「幸福度」ランキング、東洋経済新報社
上位5県に北陸3県が入っており、理由として北陸各県は、正規雇者比率、持ち家比率、学力などが他の件に比べて高いことから。
山梨県は、健康と教育分野で高い比率、仕事が低い比率でしたが全国14位と結構上位にいます。幸福度が高いということは、非常に自慢できることです。
※2016年47都道府県「幸福度」ランキング、東洋経済新報社